【食事、運動不足、ストレス、加齢、遺伝!】高血圧の原因は?

高血圧患者には、本人は知らず知らずのうちなっているものです。実際のところ、人それぞれにいろいろな要因が重なっているものとされています。

はっきりした原因は掴みにくいようで、高血圧患者の9割くらいが個別の原因は特定できていないようなのです。

一般的に原因とされているものは、いろいろなものがあるのは分かっています。高血圧には一次性のものと二次性のものとがあります。

一次性の高血圧は、塩分の過剰摂取、運動不足、動脈硬化、肥満、ストレス等が主な原因になっています。このような原因は、ある日突然、症状が出るようなものではありません。

いつものような生活習慣の積み重ねで、日々少しずつ高血圧をもたらしているのです。この場合、心当たりのあるものを改善していくことで、症状は改善します。

二次性の高血圧は、腎臓の障害やホルモン分泌の異常等の他の病気の二次的な症状として現れるものです。この場合、原因となっている病気を治せば、血圧も正常になります。

この他に、遺伝によって高血圧にも影響があるともいわれてます。あるデータによれば、両親がともに高血圧であれば50%、片方の親が高血圧であれば30%の人に高血圧の症状が現れているそうです。

ただ、これもどのようなデータの取り方をしているのかにも疑問があります。はっきりと言い切れるようなものでもないようです。

もしも遺伝が原因で高血圧になっていたとしても、生活習慣を改善するしかありません。それでも、十分改善することもあるのです。

高血圧の原因と対処法

その恐ろしさをして、サイレントキラーと呼ばれているのが高血圧です。命に関わったり半身不随の生活をもたらしたりするような重篤な疾患をもたらすのが、高血圧です。

そんな高血圧にはどう向き合えば良いのか、それにはまずその原因をはっきりさせなければいけません。

高血圧といえば、塩分の過剰摂取が主要因だと思われています。ですが、実際のところは高血圧患者の半分程度に過ぎません

それなら我慢して減塩食を続けることもないということでもありません。塩分の過剰摂取は、血圧に影響がない人でも、肝臓や腎臓等に少なからず悪影響を与える因子になるのです。

塩分以外の原因については、年齢、肥満、ストレス、運動不足、遺伝等の様々なものが絡み合っているのです。つまりは、年齢、遺伝という多分に致し方のない原因も含まれている訳です。

これらに対してできる対処法としては、肥満、運動不足、ストレスについてとなります。降圧剤はもちろんある程度の即効性もありますが、一時的対症療法的なものです。

それに薬ですから、必ず副作用も伴います。しかも、いったん始めたら長期間服用し続けることになるという負担もあります

根本原因を取り除くということであれば、ストレス発散を兼ねての適度な運動と食事の改善となります。

地道で先の長い話ではありますが、他に道はないのです。これを日々、淡々とこなしていくという姿勢が最も望まれることになります。

30代の高血圧の原因

高血圧は生活習慣病ですから、長い年月を経てこそかかる病気というのは、間違いではありません。誰しもいきなり高血圧になったりはしないのです。

それでも30代にもなれば、そろそろ症状の現れてくる人がいます。既に薬物治療中という人もいるのです。高血圧の薬は途中で止められないといわれますから、先々数十年に渡って飲み続けることになるのでしょうか。

そうならないように、まずは生活習慣を改めましょう。30代で高血圧になる人の大半は、不摂生が原因です。社会人にもすっかり慣れてしまって、夜のおつきあいもはずせない年代です。

無理をしてもそれを支える気力も体力も十分ありますから、ついつい無理をしがちです。そんな生活が続いていると、知らない間に高血圧等の生活習慣病の原因が蓄積してしまうのです。

それでも食事、睡眠、運動と一定の許容範囲を超えなければ、案ずることもないのです。若いうちから己の体力をわきまえて生活習慣を正しておけば、将来に渡り蓄積する健康障害を排除できるのです。

それは高血圧というだけでなく、脳血管障害、心筋梗塞等の恐ろしい症状も防ぐことになるのです。高血圧症は、これといった特定原因は絞りきれないために治療も長引くものです。

致命的な症状にも繋がりますので、そうならないよう予防が第一なのです。

また30代で発症する高血圧には、その原因となる病気がはっきり特定できる場合も多いのが特徴です。

高血圧症の約1割が、この二次性高血圧と呼ばれるものなのです。この場合でしたら、原因となっている病気を治療することによって完治することもあります。

40代の高血圧の原因

日本人の食生活を支えてきた和食は、塩分の取り過ぎになりがちなのが欠点です。40代にもなると長年の塩分摂取の影響で、高血圧になる人が増える年代です。

一方、洋食の普及で今度は高コレステロールの食事をする機会も増えています。こうして高血圧は、身近に広がってきています。

日本人は40歳以上だけで見れば、30~50%もの人が高血圧といわれています。それでも境界値付近の人が圧倒的に多いので、あまり危機感は持っていないものです。

測定の時の状態によっても、割と上下することもその認識に拍車をかけています。

40代は一言で言えば、ゆとりのない世代です。職場の中心的役割を任されるようになり、上司にも部下にも気苦労が絶えません。経済的にも子供の教育費、家のローンに追われていたりします。

家に帰って家族と上手くやっていればまだしもですが、そうとも限りません。親の面倒に追われていたりもしているかもしれません。体はそうでなくても、気持ちはまだまだ若い世代です。

健康の心配などしてる余裕もなければ、必要も感じていないのです。

こうして、ストレス性の高血圧が起きやすくなります。さらにストレスを解消すれば健康に良いと、夜な夜な飲み食いに走っては逆効果です。それでも、高血圧は何の症状も示しませんから性質は悪いです。

症状が出る頃には、後戻りしづらい状況しか待っていません。どれだけ時間に追われていても、健康だけは冷静に客観的に見つめられる40代でありたいものです。

50代の高血圧の原因

50代になると、血圧高めと言ってる人はあちこちで見かけるようになります。50代の高血圧の基準値は、昔と変わって厳しくなりました。

一昔前は、最高血圧が年齢に90を加えた数値以内であれば、問題なしとされていました。50歳ですと、最高血圧が140㎜gを超えなければ、問題なしだったのです。

現在の基準は違います。年齢によらず、最高血圧は130㎜gまでが正常値とされているのです。50歳ですと、基準値は10㎜g下がったことになります。その結果、高血圧予備軍とも言われる人が増えています

正常値高血圧と言われている人で、最高血圧が130~139 mmHg、最低血圧が85~89 mmHgの人です。放置していると、高血圧の症状が出始めてもおかしくない人たちとされています。

50代は仕事の集大成を成し遂げようと、大きな仕事にも直結していたりする立場になる人も多いです。これはストレスのかかる立場です。

体力もさすがに目に見えて落ちてきています。実感すればするほど、それもまたストレスの原因にもなるものです。

それだけでなく、基礎代謝が落ちていますから、太りやすくもなっています。いわゆる中年太りです。運動する時間も気力も衰えて、肥満への悪循環は続きます。こうして高血圧になるのです。

女性であれば、特徴的なことに女性ホルモンの著しい減少があります。俗にいう更年期障害です。これにより自律神経の働きが安定しなくなります。

すると、血圧のコントロールが効かずに高血圧になりやすくなるのです。「更年期高血圧」と呼ばれるものです。

60代の高血圧の原因

60代辺りから高血圧症の人は、自然現象的に増加します。60代で60%、70代で70%と年代とともに上昇を続けます。

高齢者の気になる症状の第一位は高血圧なのです。それというのも、年齢とともに血管の柔軟性が減るからです。

動脈硬化が進めば、血液を送り出す時に心臓に余計なエネルギーがかかるようになるのです。結果、その時の最高血圧は自然に上昇してしまいます。

一方、全身を巡って心臓に戻ってくる時の最低血圧は下降するのです。動脈硬化が進むほど血圧の高低差が激しくなり、単に高血圧にとどまらず体に負担をかけるようになるのです。

循環器系にその他の障害があれば、心臓病等の重い病気を発する原因となるのです。さらには、体力の衰えにより次々と合併症が出る場合もあります。

抵抗力の弱くなる傾向にありますので、一つの症状が一つでなくなってくるのです。

動脈硬化は60代になったからといって急に進むという訳ではありません。もっと前の元気な年代から密かに進行してきた結果が顕著に現れてくる年代というだけなのです。早い人では男性で40代、女性で50代から始まります。

ですから若いうちからの生活習慣の改善こそが、高齢になっての高血圧を予防する方法になるのです。遺伝性の高血圧もあるとも言われてますが、むしろ食生活を同じくして及んだ結果という見方の方が信ぴょう性があります。

食生活を見直して、血圧測定器を揃えてチェックする等日々の対応が求められるところです。

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