高血圧の原因となる食事

日本人の食事は、元来和食でした。それは海外からの評価も高く人気もあります。その唯一の欠点が塩分の高さなのです。滋養食として名高い味噌、醤油もその塩分の高さは警戒するべきなのです。

日本には塩辛い梅干しや漬物さえあれば、一食にもなってしまっていた歴史もあります。現代では加工食品や外食も普及していますが、これも味付けの濃い物ばかりになっています。

これが高血圧患者4,000万人といわれる高血圧大国を作り上げてきたのです。中には、高血圧の原因が塩分でない例もあるにはあります。

それは肥満からくるケースも目立っています。これもまた食事によるカロリーの摂り過ぎを抑えれば、改善する余地があります。

日本人にとって塩分の少ない食事は、どれだけ豪華な食材であったとしても、物足りない食事でしかありません

これでは、高血圧の主原因である塩分を抑えた食事などは容易に実現できはしません。実際に塩分摂取量を海外の人と比べても顕著に現れています

日本では、1日11g前後ですが、欧米では、1日10gにも満たないのです。日本高血圧学会の高血圧がある人の塩分摂取の目標は、1日6g未満とされています。

ただ、塩分を過剰に摂っていれば、必ず高血圧になるとも言い切れません。しかし、それにしても体に良いことなど何もないのです。

高血圧にならずとも、血管を傷つけたりする要因にはなりますからやはり塩分は制限するべきなのです。その分、代替調味料として酢、香辛料等を上手に使いましょう。

高血圧を防ぐために食事で注意すること

高血圧になっている人の大半は、塩分の摂り過ぎなのです。血縁者に高血圧の人が多い人や高齢者は特に血圧のための食事を心がけることです。外食は味が濃い目です。出来合いの惣菜や加工食品にも無駄に多く入っています。

そのようなものを中心とした食事では、改善のしようもありません。まず、自炊することです。自炊であれば、極端には塩分を一切使わない料理だってできるのです。

例えば、食塩の代わりに酢を使うことです。酢には「酢酸」が含まれています。この「酢酸」は、逆に血圧を低下させる機能もあることが確かめられています。

酢酸配合の飲料等には、高血圧に高価のある「特定保健用食品」として認定されているものも増えてきました

酢は、そうでなくても疲れを取りたい時には、よく摂っていたものです。それは「クエン酸」成分によるものです。

酢は一度にそう大量には摂りづらいものですが、毎日大さじ一杯くらいで十分です。もちろん、それを水等で薄めると飲みやすくなります。

体内の余分な塩分を排除する機能のある食品を摂る食事も大切です。その成分は「カルシウム」や「マグネシウム」になります。これが塩分と結合して体外に排出させてくれるのです。

他にも食物繊維は塩分を丸ごと包み込んでしまいます。食物繊維は消化されませんので、そのまま排出するのです。

このような成分を多く含む食品の種類は、数多いです。自分に合ったものを多く食べるようにすれば、高血圧の有効な予防法になるのです。

アルコールも高血圧の原因

アルコールに弱い人が酒を飲むと、胸がドキドキすることがあります。この状態は、間違いなく血圧が上がっています

血圧を上げ過ぎないように、楽しいお酒にする方法は知っておきたいところです。人により体質が異なりますので、それぞれに応じた飲み方を知っておきたいのです。

酒を飲むとすぐに顔が真っ赤になる人は、アルコール性の高血圧になりやすいです。アルコールを分解する酵素が少ない、あるいは働きが弱いのです。

これを改善することはできません。顔が赤くなるとともに熱くなりやすいです。二日酔いにもなりやすいです。胸がドキドキするだけでなく頭が痛くなったりめまいがしたり眠くなることもあります。

このような体質の人は、酒を飲んで一気に血圧が高くなりやすいので、注意をしましょう。日本人には、遺伝的に多い体質なのです。

一般には、日本酒1合で血圧が3mmHg上がるとされています。ビールにすると大瓶1本、ウイスキーやワインにするとグラス2杯分になります。血圧は上がっても3mmHg以内には抑えたいところです。

酒は適量であれば、楽しくなって体にも良いことも知られているとおりです。むしろ一時的に血圧も下がり、善玉コレステロールも増えるし、血行も促進させます

寒い日は体も温まります。気分が解放されてメンタルヘルスにも効果的なのです。量を過ぎると、それが一気に悪影響しか与えません。酒は付き合い方次第で敵にも味方にもなるものなのです。

食塩に関する高血圧症のガイドライン

高血圧の主たる要因は、食事における塩分の過剰摂取であることに疑いはありません。そのため、高血圧の予防にはまずは、食塩の制限をすることです。

日本高血学会でも具体的な数値目標をガイドラインで示しています。それによると、高血圧患者においては1日に6g未満としています。

実際に、食事で摂る食塩が少ない地域に住んでいる人の高血圧患者は非常に少ないものです。それは高齢者においても増加していないのです。

健常者においての食塩摂取量は、男性1日9g未満、女性1日7.5g未満とされています。これが欧米諸国では、1日6g未満とされています。

さらにWHO(世界保健機関)では、1日5gを目標にしています日本の食塩摂取基準は、欧米諸国の1.5倍までにもされているのです。和食の塩分の高さから、欧米並みに急に下げるのは無理もあるのです。

糖尿病や慢性腎臓病を持っていれば、血圧こそ正常でも腎不全等の循環器系の症状が起きやすいものです。そのためにも、食塩の摂取量のを制限するべきなのです。やはり欧米諸国の健常者と同じ1日6g未満を目標にしておくべきです。

食塩の摂取は子供の時から習慣にしておくと効果的です。薄味に慣れ親しんでしまえば、減塩も通常の味付けで可能となるからです。

こうして食塩の影響が長年に渡り累積されずにすむのです。大人になってから慌てて食事改善といっても、そこにはかなりの抵抗も感じるものです。食生活は早めの改善に努めるのに越したことはありません

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