高血圧の改善方法

高血圧を改善するには、食生活が第一です。予防法としても改善法としても、食事を抜きに高血圧は語れません。特に和食は塩分が高いという欠点があります。

これを長らく食べ続けてきたのですから、高血圧の原因となる塩分の影響も長年、受け続けてきているのです。

この習慣は急には変えづらいものです。ずっと塩辛い物を食べるのが当たり前の食生活をしてきた日本人の大きな課題にもなっています。

塩分の1日の摂取量には、基準があります。以前よりも厳しくなっていて、男性では10g未満、女性で8g未満とされています。この範囲内であれば、理想的とされる数値です。

高血圧症のある人は、さらに血圧を下げるために塩分量を減らすことが求められます。WHOの推奨基準によると、1日6g未満となっています。血圧の高い人は、これくらいの数値目標を設定しましょう。

摂った塩分を排除させる食品もあります。これを積極的に摂れば、余分な塩分が排出されるのです。その成分であるカリウムは、効果的なものとして知られています。

カリウムを多く含む食品は、野菜、果物、海藻です。果物を除けば、カロリーも低く肥満も防ぎます。ただし、カリウムは腎臓病があれば悪化の恐れがありますので、要注意です。

高血圧は、動脈硬化や肥満からも引き起こされます。それを防ぐには、コレステロールや飽和脂肪酸を控えることも効果的です。

アルコールも高カロリーですから、控えましょう。魚に含まれているDHAやEPAは有効に作用しますので、積極的に摂りましょう。

運動でする高血圧の改善

高血圧の人が運動すれば、ますます血圧が上がるような気がします。確かにあまり激しい運動には、危険も伴います。例えば、負荷のかかるウェイトリフティングです。負荷はかからなくとも長時間にわたる運動もそうです。

反対に適正なストレッチであれば、血圧を下げます。方法は何度もやって慣れれば、すぐに覚えてしまいます。毎日、何度やってもかまわないものです。

ストレッチで血圧が下がる理由は次のようなものです。血管が硬くなると、血流を妨げますので血圧は上がります。

血管の周囲の筋肉も硬ければ、血管を圧迫し血流を妨げるのは血管と変わらないのです。ですから、筋肉を軟らかくすれば、血圧が下がるのです。

具体的な方法に、次の2通りがあります。どの方法も、いつでもどこでもできるものです。

1.足の指をグーパーします
靴を履いていようが、座っていればできます。足先は第2の心臓といわれてます。これで全身の血行の促進になるのです。

2.手首、足首を伸ばす
手を伸ばして、手首を上向きに反らします。そのまま約10秒間、固定しておくだけです。痛くならないくらいにしておきましょう。

次に下向きに反らして、再び約10秒間、固定しておきます。これを1セットにつき、3回くらいするのが手頃です。

足首についても、手首と同様にしましょう。さらに、手で掴んで四方八方の方向に曲げたり、回したりするのも効果的です。大体、1セットにつき、10回くらいしておきましょう。

高血圧を運動で治療する

体に余分な肉が付いていると、それだけで高血圧の原因になっています。肉が血管を圧迫して収縮させるからです。ダイエットは、リバウンドしては逆効果です。

頑張って一気に成功しても喜びは束の間に終わり、かえって以前より肥満になってしまうこともあります。健康に向けてのダイエットは、健康的でなければいけません。

ダイエットには大体、標準的なペースというものがあります。それは1月に1㎏以内です。そんなペースでは、目標体重までに1年も2年もかかるからと、オーバーペースにもなりがちです。

これは目安ですので、無理をしていなければそれでも良いのです。

ハードトレーニングをしなければいけないと思う必要はありません。それよりも、毎日、同じ時間に同じ状態で体重の記録を取り続けることの方に意味があります

運動は軽くてマイペースで楽しくできるものにしましょう。大事なのは継続なのです。軽い運動は、ストレスの解消にも効果的です。焦らず慌てず日々、謙虚に成果を積み上げましょう。

ただ、運動だけではダイエットは、進みづらいものでもあります。合わせて食事を改善するとその成果も目に見えてきます。また酒もカロリーが高いものですので、ほどほどにしておきましょう。

このような改善を急にするのには、最初は抵抗も感じてつらいものです。ストレスなく取り組めるためには、それなりの工夫も必要になります。

例えばビールのコップを小さくするとか早起きしての散歩の良さを発見するとかも良いものです。

高血圧に伴う症状の緩和

中高年の働き盛りになる頃から、徐々に疲れやすくなるものです。そこには、のぼせ、いらいら、不安、鈍い頭痛、鈍重感、耳鳴り、肩こり、腰痛等が伴います

これが高血圧によるものとは、俄かに思うものでもありません。しかし、健康診断等で血圧を測定してみて高血圧であれば、それが原因ということもあります

高血圧になった原因は、食生活、肥満、ストレス等がありますが、ほとんどの高血圧は複合的な原因によるものです。高血圧は時間の経過とともに、脳血管障害や心筋梗塞等を引き起こすことがあります

それを防ぐためには、まず降圧剤を服用することになります。それと伴に思い当たる高血圧の原因を食事等で地道に改善していくことが求められます。

それで血圧は下がったとしても、先の諸症状はすぐに治らないことがあります。これを緩和するのに良いのが漢方薬です。

柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、最もすすめられる漢方薬で体力のある人の神経過敏症のような症状に適しています。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)も、比較的体力のある人の興奮、情緒不安定、睡眠障害、のぼせの症状に適しています。

大柴胡湯(だいさいことう)も、比較的体力のある人の便秘気味の人の肩こり、頭痛に適しています。

釣藤散(ちょうとうさん)は、慢性頭痛、めまい、肩こりに適しています。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、肥満気味で便秘気味の人に適しています。七物降下湯(しちもつこうかとう)は、体力のない人の冷え症、肩こり、頭痛、耳鳴りに適しています。

漢方薬は、一般に副作用がないと思い込まれていますが、そのようなことはありません。降圧剤と併用しても、漢方薬には降圧機能はありませんから影響こそありません。

服用することによる副作用もあまりないようではあります。しかし、その処方については医師や薬剤師と相談するのがより安全な漢方薬の服用となるのです。

高血圧の漢方薬での治療

高血圧に良いとされる漢方薬もいくつかあります。漢方薬は、症状の原因因子に直接作用するものではありません。西洋薬とは、考え方が異なります。

症状だけを見つめないで、患者の体質や体調を診察して体の置かれている状況を把握することから始まるのです。

こうして体全体のバランスを取ることにより、諸症状を穏やかにさせるものです。これで頭痛、肩こり、耳鳴り、動悸等は落ち着きを取り戻せるでしょう

西洋薬との併用も考えられますし、西洋薬に抵抗を感じている人にもすすめられます。その際は、専門の医師と相談しましょう。

漢方薬だからといっても、副作用はあるのです。ある程度の体力が必要とされる漢方薬もあるものです。高血圧に効く代表的な漢方薬には、以下のようなものがあります。

釣藤散(ちょうとうさん)

頭痛、めまい、肩こりの諸症状に効きます。
副作用に発疹、食欲不振、胃部不快感があります。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

のぼせ、二日酔い、めまい、動悸、湿疹、皮膚炎、胃炎、神経症の諸症状に効きます。
副作用に間質性肺炎、肝機能障害、腸間膜整脈硬化症があります。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

動悸、不安、不眠の諸症状に効きます。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

頭痛、めまい、肩こりの諸症状に効きます。
副作用に発疹、赤み、下痢、腹痛があります。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

肩こり、のぼせ、むくみ、便秘、肥満症に効きます。

高血圧を改善するサプリ

サプリには、いろいろな機能があります。高血圧を改善する、あるいは予防するサプリもあります。食事療法、運動療法は基本ではあります。

ですが、せっかく機能のあるサプリがあるのですから、試さないのはもったいないことです。食材としても摂取できます。具体的には以下の通りです。

ミネラル

高血圧の原因である余分に摂取した塩分を除去する機能があります。塩分と結合しやすいカリウム、カルシウム、マグネシウム等がそれになります。中でも、カリウムの機能は高いと評価されています。
りんごバナナほうれん草パセリ等に多く含まれています。カルシウムは、血管を収縮させて高血圧にさせる副甲状腺ホルモン、プロビタミンDの分泌を抑制します。
牛乳小魚に多く含まれています。マグネシウムは、そのカルシウムの働きを助けるものです。海藻類、ナッツ、豆類に多く含まれています。

アリシン

血栓やコレステロールの抑制作用、殺菌抗菌作用があり、動脈硬化を予防します。ニンニクに多く含まれています。

オレウロペイン

悪玉コレステロールの抑制作用があり、血圧も下げます。オリーブオイルに多く含まれています。

タウリン

血圧を上げる交感神経の働きやノルアドレナリンの分泌の抑制作用があります。貝類に多く含まれています。

リグニン

不溶性食物繊維です。コレステロールの原料になる胆汁酸を排出する作用があります。コレステロール起因の高血圧や動脈硬化を予防します。ごぼうに多く含まれています。

酢酸

血管を拡張する作用があります。

DHA、EPA

DHA(ドコサヘキサエン酸)もEPA(エイコサペンタエン酸)も、血管の細胞膜の柔軟性を高める作用があります。悪玉コレステロールを減らし、逆に善玉コレステロールを増やす作用もあります。どちらも青魚に多く含まれています。

ペプチド

血圧を上昇させるアンジオテンシンという酵素の働きを抑制する作用があるます。大豆牛乳に多く含まれています。

高血圧をブログで改善

高血圧に立ち向かっている日々は、真面目に立ち向かうほどつらくなります。もちろん結果がすぐに出れば、そんなことはありません。

長年に渡る高血圧が、食事に気を使ったくらいでそう簡単に治ってしまうものでもありません。それには、継続が必要です。継続させるには、苦しくては無理というものです。努力は楽しいものでなければ、継続できません

それを楽しくさせる方法に、努力をブログに残す方法があります。自分一人で努力を抱え込んでも、重荷になるだけです。ブログにすれば、その重荷を読者に担いでもらえるのです。

中には、共感してくれる人もいるでしょう。参考にしてくれる人もいるでしょう。そして、批判もあるでしょう。それもありがたいものです。間違いを指摘してもらえるのは助かるものです。

良かろうが悪かろうが、自分の行動を揉んでくれる人がいるというのは嬉しくなるものなのです

ネットを開けば、高血圧と向き合っている人のブログはいくらでもヒットします。他人のそんなブログを読むのも参考になります。定番の方法をやっていても効果のない人がいれば、自分だけではないと励みにもなります

意外な方法で成果の出ている人がいれば、新発見をした気になります。その人に感謝さえしてしまいます。でも、自分には効果がなかったりするのも普通にあります

そんな曲折を繰り返しながら、高血圧と向き合っていけるのです。これで高血圧の改善も楽しいものになるかもしれません。こうして楽しいうちに高血圧は改善されるのです。

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