【年代別の血圧変化!】40代での高血圧症状

40代になって体に変化が起きやすいのは女性です。いわゆる更年期が近づく年代なのです。更年期には、更年期高血圧という症状も発生しやすくなります。

それまでは高血圧どころか低血圧で悩んでいた女性も、この更年期高血圧は忍び寄ってきます

実際に女性に関しての高血圧症罹患率は、30代までは数%なのが40代になると一気に15%前後に上がるのです。さらに50代になると40%前後、60代で60%近くにもなっています。

これに高血圧警海域の人も含めますと、40代ではほぼ1/3、50代では半数以上が高血圧の治療又は警戒をするべきこととなっています

更年期になると女性ホルモンの分泌が減ることにより、ホルモンバランスが崩れ、めまい、動機、ほてり等の症状が出ます。

ここで血圧もまた自律神経の働きのバランスが崩れてその影響を受けているのです。それ以外に年齢からくる肥満や運動不足等、他の影響もあるでしょう。

更年期高血圧の症状には、特徴があります。それは数値が安定していないというところです。普段は正常でも、ちょっとめまいがしたり睡眠不足の日には急に上がったりするのです。それも病院で計測すると、異常に高くなってしまったりもします。

更年期血圧という症状はまだあまり知られてはいません。これは年代からくるストレスも原因にあります。

家庭内でも忙しい時期になり、思うように行かないこともたくさん出てきます。いらいらしがちになり情緒が不安定になると、血圧も不安定になるのです。

50代での高血圧症状

女性の更年期は40代から始まりますが、50代にもなると更年期障害の盛りを迎えます症状もきついものになりがちです。そこに体力の衰えによる疲れ方も激しくなり、回復にも時間がかかりがちになります

更年期に起こる女性ホルモンであるエストロゲンの分泌低下は、女性ホルモンのバランスを壊してしまいます。それによる自律神経の乱れは、血圧のコントロールバランスをも見失ってしまうのです。

50代にもなると高血圧でなくとも、自然に動脈の硬化は進行しています。それはバランスのとれていない食生活を続けていたせいもあるかもしれません。

何かと責任のかかる年代ですので、ストレスもかかりがちです。これらによっても脳出血、脳梗塞の発症事例も多くなる年代になるのです。

一度、発症するとその後は一生、言語障害や車いすとの付き合いを余儀なくされたりもします。

この年代の血圧はそろそろ気になって、自宅で思いついた時に測定しても異常のないことも多いものです。更年期高血圧は、自宅でくつろいでいる時には発見されにくい性質があるのです。

白衣高血圧といって健康診断や病院で測定したりすると、なぜか高くなったりもしやすいのです。

その他、ちょっとしたトラブルでも急に動悸がして血圧が急上昇したりするのは、更年期高血圧の症状です。

それくらいですと、一時的な高血圧に過ぎないと見過ごしてもしまいがちです。ところがその後、突然重篤な症状が待ち受けているのかもしれない厄介な高血圧なのです。

60代での高血圧症状

人間も60年生きていると、多かれ少なかれ生活習慣病の波にもまれるものです。いかに健康に気を付けて自信を持っていても例外はありません。60代になると約60%の人が高血圧になっていて、これを老人性高血圧と呼んでいます。

60代以上の高齢者になると、高血圧による合併症状が起きた際に決定的なダメージを受けやすいものです。日常から体力も気力も衰えがはっきりしてきています。

内臓もそれぞれに弱っていますから、刺激によって機能障害も起きやすくなっています。気になる症状が見られた時は、より速やかに病院へ直行すべき年代になっているのです。

60年以上の長期間にわたる塩分の高い食事を摂ってきた人も多い年代です。過剰な塩分は、少しずつ高血圧を助長させてきたのです。それにより、血管も相応に硬くなっているものです

硬化した血管で血液を体の隅々まで送るのには、さらに血圧を上昇させる必要があります。こうして高血圧の悪循環にはまってしまうのです。

物忘れも頻繁に発生しがちです。これもただの脳の老化だけではなく、老人性高血圧の症状の一つである場合もあるのです。軽く捉えずに高血圧を疑ってみることも大切です。

また、いろいろと持病も抱えがちなのも60代の特徴です。特に糖尿病を抱えていると、血圧を上昇させる要因になります。糖尿病はその他の生活習慣病も誘発していますので、食事の改善による予防が大切です。

高齢者の高血圧症状

高血圧患者は年齢とともに増えます。65歳以上にもなると、その6割は高血圧になっているのです。この年代の高血圧の特徴には、以下のようなものがあります。

1.収縮期血圧だけが上昇し、脈圧が高くなりやすい。
収縮期血圧は、心臓が血液を送り出す時の最も高い血圧です。対して拡張期血圧は、最も低い時の血圧です。むしろ、拡張期血圧の方は低くなる場合もあります。これは動脈硬化がその原因となっています。

こうして収縮期血圧と拡張期血圧の差が大きくなることによって、脈圧が高くなるのです。高齢者においては、この血圧の大きな変化はもろくなった血管や弱った臓器には負担が大きいものです。

2.起立性低血圧や食後低血圧が発生しやすい。
急に立ち上がった時等に、血圧が急に下がることがあります。これは血圧を一定にさせるための神経の機能が年齢により低下し、体位の変化への対応が遅れてしまうことによります。

食事の後にも、同様に急に下がることがあります。食事により消化管から分泌された血管拡張物質が働いて血圧を維持できないことによります。

3.白衣高血圧になりやすい。
白衣高血圧とは、病院等で計測した血圧が普段よりも高くなることをいいます。それは環境の違いによる緊張感が交感神経を刺激しているためといわれています。

高齢者は、病院等の環境の違いに慣れない傾向があるのです。ですから、過剰な降圧剤の服用を避けるためにも、計測された血圧値を差し引いて対応することも必要です。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です